일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はるはばしゃにのって

機械・春は馬車に乗って

横光 利一

横光 利一의 機械・春は馬車に乗って(はるはばしゃにのって)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,492자 · 156화면

아오조라 문고

二

ネーには、このグロテスクな中に弱味を示したナポレオンの風貌は初めてであった。

「陛下、そのヨーロッパを征服する奴は何者でございます?」

「余だ、余だ」とナポレオンは片手を上げて冗談を示すと、階段の方へ歩き出した。

ネーは彼の後から、いつもと違ったナポレオンの狂った青い肩の均衡を見詰めていた。

「ネー、今夜はモロッコの燕の巣をお前にやろう。ダントンがそれを食いたさに、椅子から転がり落ちたと云う代物だ」

二

その日のナポレオンの奇怪な哄笑に驚いたネー将軍の感覚は正当であった。ナポレオンの腹の上では、径五寸の田虫が地図のように猖獗を極めていた。この事実を知っていたものは貞淑無二な彼の前皇后ジョセフィヌただ一人であった。

彼の肉体に植物の繁茂し始めた歴史の最初は、彼の雄図を確証した伊太利征伐のロジの戦の時である。彼の眼前で彼の率いた一兵卒が、弾丸に撃ち抜かれて顛倒した。彼はその銃を拾い上げると、先登を切って敵陣の中へ突入した。彼に続いて一大隊が、一聯隊が、そうして敵軍は崩れ出した。ナポレオンの燦然たる栄光はその時から始まった。だが、彼の生涯を通して、アングロサクソンのように彼を苦しめた田虫もまた、同時にそのときの一兵卒の銃から肉体へ移って来た。