후리가나로 읽는 일본 고전
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はるはばしゃにのって
機械・春は馬車に乗って
横光 利一
横光 利一의 機械・春は馬車に乗って(はるはばしゃにのって)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,492자 · 156화면
高さも彼の所は適当な三階で、窓からすぐ真下の道路を傍(そば)のダニューブ河が流れていた。
しかし、残念なことに梶はこのとき、続いた汽車旅で疲労が激しかった。それに来てみたものの、一人の知人さえいるわけではなく、どこに何があるかも分らず、言葉も知らなければこの地の歴史さえ不案内だった。蒙古(もうこ)のことをモンゴロワといい、モンゴロワをフォンゴロワと読み、フォンゴロワをファンガラワ、それをまた転じてハンガリヤと化して来ている唇(くちびる)の作用から考えると、あるいはここもまた、十二世紀以来東洋の草原の英雄が、黄旗を押し立てて流れ襲って来たところかもしれなかったが、見たところ、通って来た街のここかしこの人人の様子も、どこも西洋と変らなかった。
彼は旅装を解くとすぐ寝台に横になり、疲労の恢復(かいふく)に努めることにした。そうしているときも、彼が東京を発(た)つとき、パリからここへ来たことのある医者の友人が、
「とにかく、あなたはハンガリヤへだけは、ぜひ行って来なさいよ。あそこは良い」
とそう云ったことを思い出したりして、疲れの溜(たま)った背中の痛みの容易に去りそうもないのがまどろかしく感じた。