일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 146,773자 · 294화면

아오조라 문고

従兄弟たちは、それをべつに変だとも思わなかったらしい。――彼らの腹も、蝋小屋で食った薩摩芋と餅とで、もう相当にふくらんでいたのである。

次郎は食事をすますと、一人で二階に行って、お浜に手紙を書きはじめた。

彼は先ず、町から正木に帰って来たことを知らせ、それから、さっきの座敷の話について何か書くつもりだった。しかし、彼はそれをどう書いていいのか、さっぱり見当がつかなかった。で、町で一度父に映画を見せてもらったことや、恭一に万年筆をもらったことや、父といっしょにお墓詣りをしたことなどを、多少の感傷をまじえて書いた。本田のお祖母さんのことは、何とも書かなかった。書きたくなかったのである。正木のお祖父さんや、お祖母さんについては、何かちょっとでも書いておきたいと思ったが、書こうとすると、ついさっきの話がひっかかって、筆が進まなかった。で、とうとうそれを思いきって、最後に、例のとおり、「では乳母や、からだに気をつけてください」と書き、すぐ封筒に入れて封をしてしまった。

彼は、しかし、何だか物足りなくて、それからしばらくは、ぽかんと机に頬杖をついていた。

そのうちに、継母を持っている数人の学校友達の顔が、ひとりでに思い出されて来た。