후리가나로 읽는 일본 고전
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わすれえぬひとびと
武蔵野
国木田 独歩
国木田 独歩의 武蔵野(わすれえぬひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,018자 · 192화면
と小山はあわただしく問うた。自分の指さす方へ、近眼鏡を向けて目をまぶしそうにながめていたが、
『なるほど山だ、どうですこの瞑かな色は!』とさも懐かしそうに叫んだ。
この時自分の端なく想い出したのは佐伯にいる時分、元越山の絶頂から遠く天外を望んだ時の光景である。山の上に山が重なり、秋の日の水のごとく澄んだ空気に映じて紫色に染まり、その天末に糸を引くがごとき連峰の夢よりも淡きを見て自分は一種の哀情を催し、これら相重なる山々の谷間に住む生民を懐わざるを得なかった。
自分は小山にこの際の自分の感情を語りながら行くと、一条の流れ、薄暗い林の奥から音もなく走り出でまた林の奥に没する畔に来た。一個の橋がある。見るかげもなく破れて、ほとんど墜ちそうにしている。
『下手な画工が描きそうな橋だねエ』と自分は林の陰からこれを望んで言った。
『私が一つ描いて見ましょうか。』
『よしたまえな、ありふれてるから。』
『しかしこんな物でも描かなければ小生の描く物がありません。』
そこで小山はほどよき位置を取って、将几を置き自分には頓着なく、熱心に描き始めた。自分は日あたりを避けて楢林の中へと入り、下草を敷いて腰を下ろし、わが年少画家の後ろ姿を木立ちの隙からながめながら、煙草に火をつけた。