일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ししゃのしょ

死者の書

折口 信夫

折口 信夫의 死者の書(ししゃのしょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 62,340자 · 126화면

아오조라 문고

絶望のまま、幾晩も仰ぎ寝たきりで、目は昼よりも寤めて居た。其間に起る夜の間の現象には、一切心が留らなかった。現にあれほど、郎女の心を有頂天に引き上げた頂板の面の光り輪にすら、明盲いのように、注意は惹かれなくなった。ここに来て、疾くに、七日は過ぎ、十日・半月になった。山も、野も、春のけしきが整うて居た。野茨の花のようだった小桜が散り過ぎて、其に次ぐ山桜が、谷から峰かけて、断続しながら咲いているのも見える。麦原は、驚くばかり伸び、里人の野為事に出た姿が、終日、そのあたりに動いている。

都から来た人たちの中、何時までこの山陰に、春を起き臥すことか、と侘びる者が殖えて行った。廬堂の近くに掘り立てた板屋に、こう長びくとは思わなかったし、まだどれだけ続くかも知れぬ此生活に、家ある者は、妻子に会うことばかりを考えた。親に養われる者は、家の父母の外にも、隠れた恋人を思う心が、切々として来るのである。女たちは、こうした場合にも、平気に近い感情で居られる長い暮しの習しに馴れて、何かと為事を考えてはして居る。女方の小屋は、男のとは別に、もっと廬に接して建てられて居た。

身狭乳母の思いやりから、男たちの多くは、唯さえ小人数な奈良の御館の番に行け、と言って還され、長老一人の外は、唯雑用をする童と、奴隷位しか残らなかった。