후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
高木 敏雄의 比較神話学(ひかくしんわがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,624자 · 348화면
「トロヤ」戦争の神話的説明は、その好適例たる可し。此戦は、希臘前史時代の一大事変にして、其原因何処に在りとするも、海島国の希臘民族と、亜細亜西端の「トロヤ」国民と、雨者の勢力衝突の結果にして、後者の人文が、前者の人文を征服したるなり。事、書契以前に属して、ホメロスの詩篇を外にして、別に之を記する者なきが故に、歴史的に其由来を、詳にするを得ず。而も神話は、その歴史的原因の如何を問うこと無く、極めて単純に、其詩眼に映ぜし所に従って、之が説明を与えたり。
「テスサリア」地方に、アヒリスの司配の下に、「ミルミドーン」と称する、一個の民族あり。其王ペロイス甞て、海神ネロイスの女を娶り、結婚の式を行うに際して、諸の神を残る所なく招きしが、独り女神エリスのみは、之を招かざりき。その之を招かざりしは、此女神が不和の神なりしによる。女神エリスは、その独り招かれざりしを怒ること甚しく、直ちに復讐の念を起し、自ら進んで其席に列し、黄金の林檎一個を取り出して、之を坐中に投じたり。然るに此林檎には、「最も美しき者へ」との文字書かれしによりて、忽ち天神ヘラ、正善の神パラス、アテーネ、恋愛の神アフロディーテ三女神の間に、何れか之を得可きやに関して、一場の争論を生じたり。