후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
えいじつしょうひん
永日小品
夏目 漱石의 永日小品(えいじつしょうひん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 50,000자 · 100화면
その夕、晩餐の時は、頭の禿げた髯の白い老人が卓に着いた。これが私の親父ですと主婦から紹介されたので始めて主人は年寄であったんだと気がついた。この主人は妙な言葉遣をする。ちょっと聞いてもけっして英人ではない。なるほど親子して、海峡を渡って、倫敦へ落ちついたものだなと合点した。すると老人が私は独逸人であると、尋ねもせぬのに向うから名乗って出た。自分は少し見当が外れたので、そうですかと云ったきりであった。
部屋へ帰って、書物を読んでいると、妙に下の親子が気に懸ってたまらない。あの爺さんは骨張った娘と較べてどこも似た所がない。顔中は腫れ上ったように膨れている真中に、ずんぐりした肉の多い鼻が寝転んで、細い眼が二つ着いている。南亜の大統領にクルーゲルと云うのがあった。あれによく似ている。すっきりと心持よくこっちの眸に映る顔ではない。その上娘に対しての物の云い方が和気を欠いている。歯が利かなくって、もごもごしているくせに何となく調子の荒いところが見える。娘も阿爺に対するときは、険相な顔がいとど険相になるように見える。どうしても普通の親子ではない。――自分はこう考えて寝た。