후리가나로 읽는 일본 고전
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
三遊亭 金馬의 江戸前の釣り(えどまえのつり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,910자 · 214화면
といって、必ずその日は風になる。
一般の人は、富士が見えるとよい天気だといって喜ぶが、釣り師は沖で富士を見ると、
「坊主が出やがった」
といっていやがる。富士が見えるくらいであるから、西が明るい。西が明るくなると風になると決まっている。しかし、これも土地によって違うもので、東海道、静岡から沼津地方は、いつも富士が見えている。
年寄りの釣り師と船頭は、天気をみるのが実にうまい。気象庁の予報より確かにあたる。それは長年、時化をくって命がけで天気ばかりみているからだ。
永井荷風氏の日記には、長年の天気が書いてあったが、それが気象庁の天気とぴったり合っていたというからおもしろい。どこかからだに悪いところのある人は、二、三日前からからだの調子で天気がわかるらしい。
世間に害毒を流すような迷信は困るが、何かつながりがある毒にも薬にもならない迷信なら、あったほうがゆとりがあっておもしろい。
「舟に乗ったら船頭まかせ」という言葉がある。船頭が、「早手がくるからしまいましょう」といったのを、早く帰りたいのだと思って、無理をして釣っていて大時化にあい、ひどいめにあったこともある。