후리가나로 읽는 일본 고전
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えどがわらんぽ
江戸川乱歩
平林 初之輔
平林 初之輔의 江戸川乱歩(えどがわらんぽ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,422자 · 3화면
御大典の当時、全国の警察が警戒網を布いて、怪しい挙動風体の者はいちいち検挙拘引していた頃のこと、伊勢の方面へ旅行中であった、江戸川乱歩が突如その筋の取り調べを受けたということである。というのは彼は、昼間のうちは寝ていて、夜になるとうろうろ歩きまわるので挙動不審だというので宿の者が警察へそっと密告したためだったそうである。東京でも浅草公園で夜を明かしたりすることは珍しくないということだ。『一寸法師』などはその所産だが、必ずしも、『一寸法師』を書くためにではなく、そうした情景が彼には気に入るらしい。
早稲田の政治経済部を出てから二十幾つかの職業をやってきたと称する彼は、何よりも苦労人である。あの怪奇小説の作家で、どんな風貌をしており、どんな生活をしているかと好奇心をもって会いにゆく人は、「案外平凡な人ですね」と言って大抵あてがはずれたような顔をして帰ってくる。実際、彼はペンをもつよりも、角帯でもしめて、帳場の前に座っているにふさわしい風貌の持ち主である。若旦那と言いたいが、あの頭の毛の薄さでは、若の字だけはとらねばなるまい。
彼はいつも、眠そうな、退屈そうな表情をしている。