후리가나로 읽는 일본 고전
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「ちんもく」のはなし
「沈黙」の話
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 「沈黙」の話(「ちんもく」のはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,184자 · 13화면
そして塩をよく調べ、その各塊の上に、至当だと思われる黄金の量をのせて、直に舟をこぎ戻してしまう。
やがて、商人等の方は、河岸に戻っていって、黄金の量が充分であるか否かを確める。充分である場合には、それを取って塩を残しておく。もし不充分であれば、黄金も塩も残しておく。その後で彼岸の人々がまたやって来て、塩だけのものは持ち去り、そうでないものには、或は更に黄金の量を足し加え、或は塩だけを残してゆく。
そういう風にして、彼等の取引は、互に口を利くこともなく、互に顔を見ることもなく、暗黙の約束のうちに行われる。そしてそれが如何にも忠実円滑に行われて、嘗て一人の不徳義な者も出ない。黄金の量が充分でなければ決してそれに手を触れず、また、黄金が取去られた後でなければ決して塩に手をつけない。もしこれが対談を以て為されるならば、時には口論をひき起し、争闘を招く恐れがないでもない。
ところで、こういう風に述べると、如何にも現代のことのようであるが、右の話は実は、十五世紀の中葉、ヴェニスの航海者サ・ダ・モストが、旅行記のなかに書いてるものである。降っては、西暦一六二〇年にジョブソンが、一六七一年にムーエットが、一八五二年と一八七二年とにベランジェー・フェローが、同じような話をアフリカ西岸で聞き取っている。