일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

さばくのうた

沙漠の歌

国枝 史郎

国枝 史郎의 沙漠の歌(さばくのうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,571자 · 10화면

아오조라 문고

三

と、其処に小さい祠が在って、祠の中から人声と楽の音とが聞えて参りました。

三

祠と云ってもその祠は巨大なサイプレスの幹を剥り抜き、僅に人工を加えたもので、一見自然木と変りが無いが、併し正面の扉を開けると、その向うに人間なら五六人を入れる、小室が作られてあるのであって、その室の中央には必ず一個の箱があるのでございます。そして一体その箱には何が納めてあるかと云うに、云う迄も無く神体です――斯ういう祠はこの時ばかりで無く、亜弗利加の内地へ這入ってからは是れ迄も数々見て居ましたから、私はその時その祠を見ても別に驚きはしませんでした。祠には驚きはしませんでしたが併し祠の内部から歌声と楽の音とが聞えて来るのには、少からず驚かされたのでございます。

私は扉を開けました。果して小室でありまして、中央に小箱がありました。が併し人影はありません。人影が無いにもかかわらず歌声と楽の音色とは、小室に充ち充ちているのです。私はどんなに驚いたでしょう? 私は全く茫然として青白い燈火の射している小室を眺めて居りました。

驚きに驚きを重ねたとはその時の私の心でしょう! 私は其時その楽の音と、乙女の悲しそうな歌声とが小箱の中から響くのを知って、飛び上るばかりに驚きました。