후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうえつクラブ
法悦クラブ
野村 胡堂
野村 胡堂의 法悦クラブ(ほうえつクラブ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,176자 · 28화면
「さて、次第に夜も更けました、此辺で今夜のお話は終りとして、五人のお話の選手に、等級をつけ度いと存じます。本来なれば、投票によって優劣を決すべきですが、十目の見るところ、第一番の佐々村村一君のお話が、最も面白かったこととして、恐らくは異論はあるまいと存じます」
パチパチと会場の四方から拍手が起りました。茶谷会長はにこやかにそれに応えて、
「――そこでこれから皆様に御好みのお酒を召上って頂き、御自由に食事を摂って頂き度いのですが、お話の第一席に優勝された佐々村君に対しては、特に私が秘蔵して居るナポレオン銘の最上の葡萄酒を献じ度いと思います。これは申上ぐる迄もなく世界にも類の少ない銘酒で、黄金の汁のように尊いのですが、佐々村君の淋しさを慰めるためには、素より惜むところではありません」
茶谷会長は隣室へ行って予て用意したらしい葡萄酒の瓶を持って来ると、その瓶一パイに付いた蜘蛛の巣や埃の上から、白い手巾で包むように持って、隅の方に小さくなって居る佐々村村一の側に行きました。
「さア、私の心尽しです、一献」
「有難く頂戴します」
佐々村村一は赤酒のコップに波々と受けて、黙礼をしたまま、それを唇に持って行くのです。