후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
るてん
流転
山下 利三郎
山下 利三郎의 流転(るてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,715자 · 12화면
駅前の休憩所で時間を待合わせる間にも、駅を出入りする人影に気をとられていました。お笑い下さいますな、万一あの手紙を読んだ蕗子が、ここへ駈つけて来はしないかと、ふとそんなふうに考えられたからです。
(済みませんでした、旅へなど出ないで下さいな)。
彼女の唇からそうした詞が聞けるものなら、その場で生命を投出したところで惜しくはなかったでしょう、私はとても静と沈着いては居られませんでした。
休憩所をふらふらと出て、夢遊病者のように町から村を過ぎ、私の住居だった家なんか見顧りもしないで、畑の畔つたいに彼女の部屋の方へ近寄っていったのです。
せめて余所ながら蕗子の顔を一目見てから、慾を云えば何とか一言口を利いてから出立したくなりました。折角心持が緊張しているうちにやり遂げたかった計画も、こうした状態でずるずると一角から崩れはじめました。
どうしてそんな気になったのでしょう。不図顔をあげて、灯のさす窓を仰いだ私は、障子へすゥと流れるように映った男の影法師を見て、思わず眼をったのでした。
おう、蕗子の部屋には中谷が来ているのだ、そうだ、この土地へ来てからたった一人の友人で、まるで兄弟のように親しみ合っていたのが、蕗子というものを中心とするようになってから互いが妙に白け合ってしまい、とうとう蕗子から私と云うものをまったく