후리가나로 읽는 일본 고전
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うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
海野 十三의 浮かぶ飛行島(うかぶひこうとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,009자 · 249화면
いや、こっちが向こうを狙っているばかりではない。向こうもまた、こっちが二万ポンドではないかしらと思い、実に怪しげな物腰で、そろりそろりと横むき歩きで近づく。
こうして近づいて、お互さまにカワカミでなかったと分かったとき、彼等はきまって、チェッと舌打をした。相手の大きな舌打が自分に聞えると、お互にがっかりしてすれちがう。歩行者は、こうして人に行き会うたびに、心を疲らせた。まことに、ふきだしたくなるような騒であった。
リット少将にとって、二万ポンドの大懸賞金を放りださねばならなくなったことは大悲劇であったが、その大懸賞金を追いかける飛行島の人々の血走った眼の色などは、およそ大喜劇というほかない。
いや、その大喜劇は、その夕方になってもっとはげしくなった。
それは夕刻六時までに「カワカミ大懸賞捜索本部」へ引かれて来た重大犯人川上の数がなんと七十何名という夥しい数に達したことであった。
川上機関大尉が七十何名もいる?
当の川上機関大尉がこれを聞いたら、どんな顔をするであろうか。
いや、その七十何名の中に、本物の川上機関大尉がまじっているかもしれないのだ。