후리가나로 읽는 일본 고전
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
葉山 嘉樹의 海に生くる人々(うみにいくるひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,305자 · 321화면
「人間が生きて行くためには、どうしても人間の生命を失わねば生きて行けないのか、人柱! おれたちは皆人柱なんだ!」
五
水夫室では、水夫たちが、犬ころがうなり合いながら食べると同じように、騒ぎながら、夕飯を食っていた。
負傷したボーイ長のそばには、藤原と、波田とがいた。波田のベッドは、ボーイ長のとL字形に隣り合っているので、自分のベッドで、頭をかがめながら、うまい夕食を摂った。全く、字義どおりに「のどから手が出る」ほどであった。胃の腑へ届く食物は、そのまま直ちに消化されて、血管を少女のような元気さと華やかさとで駆け回るように感じられた。彼は飯を口一杯に頬ばりながら、ボーイ長の足もとに波田と並んで、これを頬ばっている藤原に話しかけた。
「チーフメートは来たかい」
「まだだよ」藤原は、まるでそれが波田のせいでありでもするかのように、ふくれっ面をもって、答えた。
「随分無責任じゃないか。三時間も打っちゃらかしとくなんて」
「距離が遠いんだよ。距離が、やつらのはね」藤原はなぞのようにいった。
「ハハハハ、なるほどね、サロンから、おもてまでじゃ三時間じゃ来られねえや」