후리가나로 읽는 일본 고전
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
葉山 嘉樹의 海に生くる人々(うみにいくるひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,305자 · 321화면
いわばへし折られた腕か何ぞのようにだらりとしていた。
時々だれかの神経が少しさめると、そこにはその神経を待っていた多くの不快な刺激が、それをムズムズとくすぐるのだった。それは虱の食うような、または蚊がうるさく耳のそばで泣くような、そんなけちな、そのくせどうにもいやでたまらない、くだらない事柄ばかりが待ち構えているのだった。そして、この船室全体の構造と、彼らが一様に抱かされる共通な基本的な感じとは、倦怠に虫ばまれ切った囚人が、やはり、ボンヤリ高い窓をみつめて、そのなれ切った倦怠と無感覚とを、鈍く感じてるのとよく似ていた。
船員たちは、こんなことが「労働」だとは思っていなかった。彼らは、自分が寝るも起きるも賃銀労働者であることは知っていた。けれども、それを絶えず意識の中にしっかり、握り詰めているわけには行かなかった。ことにその労働場が船であったために、彼らは一軒の家に住んでいるように心得がちになるのであった。彼らは、えて、自分に課せられる不当な労働、支払われない労働を、ついうっかり、「つとめ」だと思い込んでしまうことが多かった。
「一つ釜の飯を食ってるんだから」