후리가나로 읽는 일본 고전
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うみのおどり
海の踊り
小川 未明
小川 未明의 海の踊り(うみのおどり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,419자 · 7화면
「英吉という、若者の乗っている船が、二、三日前に沖へ出たが、まだもどってこない。それに、海はこのような嵐なのだ。あの高い浪を見るがいい。どんなに、強いきかぬ気の若者でも、これを乗り切ることはできまい。おれはそう思うと気が気でなく、こうして、夜となく、昼となくほえているのだ。」と、松の木は、いいました。
紅い、いすかはしっかりと、小枝につかまって、耳を傾けて聞いていたが、
「その若者とあなたとは、どんな関係があるのですか?」とたずねました。
「おお、それを話そう。そうだ、雪のたくさん降った年だった。おれは、頭の上にかかる雪をはらっても、はらってもあとから降って、だめだった。あの野原や、小山に生えているような松の木とちがって、おれは、ひどい嵐にも、また雪にも負けるものじゃない。それが、とうとうその年ばかりは、雪の重みに堪えずに、根もとから二つに裂けてしまった。それどころか、もうすこしのことで、おれの半分の体は、がけの下に落ちてしまうところだった。おれは、そうなるまいと我慢をした。そのうちに、待っていた春になったのである。海の水が紫色に見え、消えてしまったが、ただ、おれの体の傷口は、沖から吹いてくる寒い風にさらされて、痛んで、このまま過ぎたら、枯れてしまうとさえ思われたのだ。