후리가나로 읽는 일본 고전
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りんらくのこうじょのおぼえがき
淪落の皇女の覚書
久生 十蘭
久生 十蘭의 淪落の皇女の覚書(りんらくのこうじょのおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,649자 · 56화면
森の入口に見張りをつけ、死骸は積みかさねて石油をかけて焼いた。夕方、作業がすみ、焼ききれないものには硫酸をかけ、硫酸でも消えないものは穴を掘って灰といっしょに埋めた。
三日後、チェッコ・スロヴァキヤの軍隊がエカテリネンブルグへ入った。廃帝の最後の場所を探していると、森の竪穴から勲章のかたちをした焼金が出てきた。緑色の宝石を鏤めたマルタ十字章の残骸だった。ほかにバックル、コルセットの鉄骨などがあった。
独逸の史家ペールマンは異常な運命で死んだ八百七十二人の帝王の最後を調べあげ、「帝王の名簿」というしゃれた本で統計をだしている。それによると、廃位三六四(四一%)、暗殺三五〇(二八・六)、戦死一五三(一七・五)、狂死五四(六・二)、虐殺二五(二・九)、自殺二一(二・四)、死刑(〇・六)という内訳になるが、最後の態様は千差万別。おなじ非命の死にも、運不運によってさまざまなニュアンスがあることがわかる。
わずか一票の差で死刑ときまり、断頭台上でがっくり行ったルイ十六世の最後も意外だが、徳行敦かった東ゴートの老王、ヘルマンリックが百十歳で自刃して果てなければならなかったのはいかにも無常を感じさせる。