후리가나로 읽는 일본 고전
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りんらくのこうじょのおぼえがき
淪落の皇女の覚書
久生 十蘭
久生 十蘭의 淪落の皇女の覚書(りんらくのこうじょのおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,649자 · 56화면
摂理によって偉大な運命に召されていると信じこみ、満洲と朝鮮の蚕食に失敗して以来は、南へ国境を拡大し、西蔵、印度、ペルシャ、ダーダネルス海峽を併合しようという壮大な夢を見ていた。この雄大な世界政策の起案に参与する権利があるのは、為政者や官僚ではなく崇高な使命の意義を感じる能力のある心霊者だけなので、自分のまわりに意識してそういった人物を集めだした。はじめは見神師フィリップが会議のお相手をしていたが、間もなく投機業者や陰謀家といったてあいがニコラスの嬖臣として宮廷で幅をきかせるようになった。重大な案件の討議は、夜食の後、撞球室でやることになっていたが、誰であれ、いくらかでも霊的な感受性を持っているかぎり撞球室会議に連なる資格があり、ラスプーチンの席はその当人がまだペテルブルクに現われない前からすでに用意されていたというわけなのであった。
一九一七年、ケレンスキーの臨時政府はロマノフ一族の審判委員会を執行したが、マナセヴィッチ・マヌイロフは「七人の貴婦人」というタイトルで知られている有名な陳述をした。「ラスプーチンは次のようなことを語りました。わしがまだシベリヤにいるころ、女の信徒がたくさんやってきたが、そのなかに宮廷に勢力をもっている名門の七人の貴婦人がいた。