일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りんらくのこうじょのおぼえがき

淪落の皇女の覚書

久生 十蘭

久生 十蘭의 淪落の皇女の覚書(りんらくのこうじょのおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,649자 · 56화면

아오조라 문고

(一九〇五年四月十二日のオフラーナ紙)

間もなくラスプーチンはアレクサンドラ皇后の親友アンナ・ウィルゥボヴァ夫人の紹介で宮廷へ入りこみ、皇后の醜聞をまきおこしながら帝政ロシアの崩壊を助けるめざましい働きをすることになる。シャルル・オメッサの有名な「ラスプーチン伝」にこの間の事情が残りなく叙述されている。

フランスの文人大使ジョセフ・メェストルが一八一五年にペテルブルグに赴任したとき巴里の友人に有名な手紙を書いている。

「一八一五年と書いてしまったが、これはまったくの誤り。ロシアでは一五一五年とすべきなんだね。なぜなら僕はいま十六世紀にいるんだから」

ニコラスの祖父アレクサンダア二世は世界的な降神術師ダニエル・ホームの親友だったが、ロシアの宮廷は代々迷信家の巣で、まじないや交神会や霊媒遊びが流行した。ニコラス二世はドクター・フィリップという前述のフランス人の見神者を側近に置き、アレクサンドラ皇后は心霊現象や降霊の報告を蒐集することに熱中していた。ラスプーチンが皇后の信用を得るようになったのは、皇太子アレクシスの悪疾を軽癒させたからだというが、そんなことがなくとも、ラスプーチンにとっては迷信深い夫妻をたぶらかすぐらいはわけのないことだったろう。