일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りんらくのこうじょのおぼえがき

淪落の皇女の覚書

久生 十蘭

久生 十蘭의 淪落の皇女の覚書(りんらくのこうじょのおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,649자 · 56화면

아오조라 문고

第二部 皇女の告白

午前三時、喫煙室、食堂車、寝台を含む七両編成の特別列車は、数カ月前まで世界の最強国に最高の権力をもって君臨する皇帝だったその人と家族をシベリヤへ運ぶために歩廊から辷りだした。猶、豪奢な特別列車の前部に連結された貨車には、皇帝が仮借も憐憫もなく投獄し追放に処したかつての露国社会革命党の連中が、特に臨時政府から一行の監視を任命されてそこに乗っていた。ニコラスは戦争が終ったらまたここへ帰ってくると近衛の将兵に約束したが、大戦が終結してもロシアの皇帝はとうとう帰って来なかった。

第二部 皇女の告白

巴里のオウスマン通りの小さな本屋で働きながら、寝る眼も寝ずに高等中学教員の資格試験の準備をしているジュリアン・レミュという青年は、貧乏と孤独の葛藤から生じる重い憂鬱症にかかり、医者のすすめで、一時、勉強を中止し、本屋からも暇をもらい、毎日、おつとめのように近くのリュクサンブゥル公園へ出かけて行き、ものしずかな小径のベンチに掛けて空や花を眺めていた。

公園は敗残者の休憩室というごとく、春の長い一日をそこで暮している悲しげな喪服の寡婦や、人生に疲れた寄辺ない老人など、おなじ貧窮の列に並ぶ顔々に馴染みができたが、そのなかで特にレミュの心を惹いた若い青年があった。