후리가나로 읽는 일본 고전
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りんらく
淪落
林 芙美子
林 芙美子의 淪落(りんらく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,113자 · 16화면
昼間は、まるで艶気のない、陽蔭の草のようなわたしたちも、夜になると、やつと息を吹きかえして来る。楽屋では、お菓子のようにホルモン剤をのんでいる女もいる。わたしたちの風呂敷包みには、汚れたシュミイズに、手製のパン、縫いかけのブラウス、読みかけの汚れた小説本か雑誌しかはいつていない。ハンドバックのなかには、まとまつた金を持つているものはほとんどない。初荷の馬たちはみんな貧乏だ。
このごろ、時々、田舎へかえりたいと思う事があるけれど、それも、たゞそう思つてみるきりで、泣きたいほど故郷へ戻りたいと云うのではない。わたしは、おばさんのところへ毎月三百円ずつ払つている。おばさんは少しも変らない優さしさで、わたしにいつも、無理をしないで、そのうち、かたぎな仕事につきなさいと云つている。わたしは女学校も出ていないので、かたぎな仕事なンかはないと思う。大変な失業時代が来ると誰でも話している。――或日、久しぶりに銀座で、栗山は案外親切で、こんな事を云つた。「どこを歩いたつて、同じことだ。お前さんに似たりよつたりの女ばかりふえていて、大したこともない。時々、桃子のことを思い出して、どんなになつたかと心配してたンだよ。