후리가나로 읽는 일본 고전
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おんせんだより
温泉だより
芥川 竜之介의 温泉だより(おんせんだより)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,095자 · 13화면
ただ半之丞の夢中になっていたお松の猫殺しの話だけはつけ加えておかなければなりません。お松は何でも「三太」と云う烏猫を飼っていました。ある日その「三太」が「青ペン」のお上の一張羅の上へ粗忽をしたのです。ところが「青ペン」のお上と言うのは元来猫が嫌いだったものですから、苦情を言うの言わないのではありません。しまいには飼い主のお松にさえ、さんざん悪態をついたそうです。するとお松は何も言わずに「三太」を懐に入れたまま、「か」の字川の「き」の字橋へ行き、青あおと澱んだ淵の中へ烏猫を抛りこんでしまいました。それから、――それから先は誇張かも知れません。が、とにかく婆さんの話によれば、発頭人のお上は勿論「青ペン」中の女の顔を蚯蚓腫れだらけにしたと言うことです。
半之丞の豪奢を極めたのは精々一月か半月だったでしょう。何しろ背広は着て歩いていても、靴の出来上って来た時にはもうその代も払えなかったそうです。下の話もほんとうかどうか、それはわたしには保証出来ません。しかしわたしの髪を刈りに出かける「ふ」の字軒の主人の話によれば、靴屋は半之丞の前に靴を並べ、「では棟梁、元値に買っておくんなさい。