일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

夏目 漱石의 満韓ところどころ(まんかんところどころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,601자 · 148화면

아오조라 문고

原のなかには、この灯火よりほかに当になるものは一つも見つからないのだから心細かった。宿屋はたった一軒かと聞いたら、案内がええと答えた。湯崗子は温泉場だと橋本のプログラムの中にちゃんと出ているのだから、温泉がこの茫々たる原の底から湧いて出るのだろうとは、始めから想像する事ができたが、これほど淋しい野の面に、ただ一軒の宿屋がひっそり立っていようとは思いがけなかった。

そのうちようやく灯のある所へ着いた。平家作の西洋館で、床の高さが地面とすれすれになるほど低い。板間ではあるが無論靴で出入をする。宿の女は草履を穿いていた。遠くから見たと同じように浮き立たない家であった。造作のつかない広い空家へ洋灯を点して住っているのかと思った。這入るとすぐの大広間に置いてあったオルガンさえ、先の持主が忘れて置いて行ったものとしか受取れなかった。暗い廊下を突き当って右へ折れた翼の端の室へ案内された。中を二つに仕切ってある。低い床には、椅子と洋卓と色の褪めた長椅子とが置いてあった。高い方は畳を敷いて、日本らしく取り繕ってあった。ちょうど土間から座敷へ上るようにして、甲から乙に移る構造である。