일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

夏目 漱石의 満韓ところどころ(まんかんところどころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,601자 · 148화면

아오조라 문고

ある雨の降る日余はこの玄関に上って時間の来るのを待っていると、黒い桐油を着て饅頭笠を被った郵便脚夫が門から這入って来た。不思議な事にこの郵便屋が鉄瓶を提げている。しかも全くの素足である。足袋は無論の事、草鞋さえ穿いていない。そうして、普通なら玄関の前へ来て、郵便と大きな声を出すべきところを、無言のまますたすた敷台から教場の中へ這入って来た。この郵便屋がすなわち佐藤であったので大いに感心した。なぜ鉄瓶を提げていたものかその理由は今日までついに聞く機会がない。

その後佐藤は成立学舎の寄宿へ這入った。そこで賄征伐をやった時、どうした機勢か額に創をして、しばらくの間白布で頭を巻いていたが、それが、後鉢巻のようにいかにも勇ましく見えた。賄に擲られたなと調戯って苛い目に逢ったので今にその颯爽たる姿を覚えている。

佐藤はその頃頭に毛の乏い男であった。無論老朽した禿ではないのだが、まあ土質の悪い草原のように、一面に青々とは茂らなかったのである。漢語でいうと短髪種々とでも形容したら好いのかも知れない。風が吹けば毛の方で一本一本に靡く傾があった。この頭は予備門へ這入っても黒くならなかった。