후리가나로 읽는 일본 고전
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せんこうてい「ハビヒツブルグ」
潜航艇「鷹の城」
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 潜航艇「鷹の城」(せんこうてい「ハビヒツブルグ」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,395자 · 263화면
朝風の和やかな気動が、復六の縮毛をなぶるように揺すっていたが、彼は思案げに手を揉み合せるのみで、再びあの微笑が頬に泛んではこなかった。
そうして、犬射復六が座に戻ると、今度は一人の老人が、道者杖をついて向うの列から抜け出てきた。
その老人は、もちろん追放された復辟派の一人で、長い立派な髯に、黄色い大きな禿頭をした男だったが、その口からは、艇長死体の消失をさらに紛糾させ、百花千瓣の謎と化してしまうような事実が吐かれていった。
「儂は、王立カリンティアン快走艇倶楽部員の一人として、かつてフォン・エッセン男爵に面接の栄を得たものでありますが、儂ですらも、これまではさまざまな浮説に惑わされ、艇長の死を容易に信ずることができなかったのでした。
それが、今や雲散霧消したことは、なにより墺太利海軍建設以来最初の英雄であるところの、フォン・エッセン閣下のため祝福さるべきであろうと信じます。
けれども、『鷹の城』そのものは、きわめて初期の沿岸艇でありまして、おそらく艇長のような、鬼神に等しい魔力を具えた人物でない限りは、それによって、大洋を横行するなどは絶対不可能に違いないのです。