후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうねん
潤一郎ラビリンスI――初期短編集
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスI――初期短編集(しょうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,319자 · 84화면
「さあ、もうお風呂が沸きましたから、好い加減に遊ばしてお家へお這入りなさいませんと、お母様に叱られますよ。萩原の坊ちゃんも亦いらしって下さいましな。もう遅うございますから、私がお宅までお送り申しましょうか」
女中も私にだけは優しくしたが、
「独りで帰れるから、送って貰わないでもいゝの」
こう云って私は辞退した。
門の所まで送って来てくれた三人に、
「あばよ」
と云って戸外へ出ると、いつの間にか街は青い夕靄に罩められて、河岸通りにはちら/\灯がともって居る。私は恐ろしい不思議な国から急に人里へ出て来たような気がして、今日の出来事を夢のように回想しながら家へ帰って行ったが、信一の気高く美しい器量や人を人とも思わぬ我が儘な仕打ちは、一日の中にすっかり私の心を奪って了った。
明くる日学校へ行って見ると、昨日あんな非道い目に会わされた仙吉は、相変らず多勢の餓鬼大将になって弱い者いじめをして居る代り、信一は又いつもの通りの意気地なしで、女中と一緒に小さくなって運動場の隅の方にいじけて居る気の毒さ。
「信ちゃん、何かして遊ばないか」
と、たま/\私が声をかけて見ても、
「うゝん」