후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しょうねん
潤一郎ラビリンスI――初期短編集
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスI――初期短編集(しょうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,319자 · 84화면
光子と私が其の前に立ち止まると、仙吉は何と思ったか蝋で強張った顔の筋肉をもぐ/\と動かし、漸く半眼を開いて怨めしそうにじッと私の方を睨んだ。そうして重苦しい切ない声で厳かに喋り出した。
「おい、お前も己も不断あんまりお嬢様をいじめたものだから、今夜は仇を取られるんだよ。己はもうすっかりお嬢様に降参して了ったんだよ。お前も早く詫って了わないと、非道い目に会わされる。………」
こう云う間も蝋の流れは遠慮なくだら/\と蚯蚓の這うように額から睫毛へ伝わって来るので、再び仙吉は眼をつぶって固くなった。
「栄ちゃん、もう此れから信ちゃんの云う事なんぞ聴かないで、あたしの家来にならないか。いやだと云えば彼処にある人形のように、お前の体へ蛇を何匹でも巻き付かせるよ」
光子は始終底気味悪く笑いながら、金文字入りの洋書が一杯詰まって居る書棚の上の石膏の像を指さした。恐る/\額を上げて上眼づかいに薄暗い隅の方を見ると、筋骨逞しい裸体の巨漢が蟒に巻き付かれて凄じい形相をして居る彫刻の傍に、例の青大将が二三匹大人しくとぐろを巻いて、香炉のように控えて居るが、恐ろしさが先に立って本物とも贋物とも見極めが付かない。