후리가나로 읽는 일본 고전
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らどうせんせい
潤一郎ラビリンスII――マゾヒズム小説集
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスII――マゾヒズム小説集(らどうせんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,093자 · 33화면
「はーあ、そうでございましたかなあ。よくそんなことに気がお付きになりましたなあ。」
「いつもそうなんだよ、あの女は。」
「へーえ、たび/\あれを御覧になっていらっしゃるんで?」
「う、………うん、………」
大分御執心と見えますなと、うっかり口をすべらすところをグッと抑えて、記者は油をかけるような調子で、
「するとあの女は唖ですかな。」
「まだおかしい事がある。素足を出したことがないんだよ、今迄に一度も。」
「素足を?」
「うん、………」
やがて停留場へ来てしまったのに、先生は電車へ乗りそうにもしないで、上野の方へ歩きながら記者を相手に話すのである。その話し方が、ぽつり/\と、うんざりする程テンポが緩いので、一と通り合点が行く迄聴き終るのは容易ではなかったが、断片的な言葉の後先を継ぎ合せた上で記者の臆測を加えてみると、大体こう云うことなのである。―――夢遊斎の一座は内地から満鮮地方を始終巡業しているのだが、先生は生野真弓を発見して以来、二三年前からその一座が東京へ廻って来るたびに缺かしたことがなかったらしい。時には同じ出し物を二た晩も三晩も続けて見に行く程だったので、そのうちに段々、次のようなことが分って来た。