후리가나로 읽는 일본 고전
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みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면
腎臓結石である。享年、数え年六十であった。私の二十六の時のことである。
翌年、一月、私は上京して、父業を継ぐ。日本橋の店の父の部屋に起居する。十月、二男が生れる。十二月、大川端に寓居を移し、初めて妻子と生活を共にする。平安な日日が続いた。
得意先が代理店をしている生命保険にとく子を入れることになり、医者と勧誘員を伴って、寓居へ帰った。とく子にその旨を告げると、一寸困った表情を浮かべたが、仕方なく医者の前に坐る。問診を終り、とく子は帯を解く。医者がその胸を開き、聴診器を当てる。とく子は背が低く、小柄であるが、その乳房は白く、豊かである。しかし既に二児を哺育した乳嘴は黒い。
とく子は着物を合わせ、医者の方に背を向ける。医者がその背中を裸にする。とく子は胸を着物で押え、目を伏せた。とく子はさして羞恥の表情を浮かべていない。むしろそんな表情を浮かべまいと、強いて堪えている感じである。私は却ってかなり好色的な興味を覚える。しかし私はとく子の肌を男達の視線に曝さして、嗜虐的な快感を感じたのではない。とく子のそんな姿に私自身が強い羞恥を覚えたのである。そうして私の性欲が女性的であることを、その時はっきり意識した。