후리가나로 읽는 일본 고전
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みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면
「はあ」
「では、念のため、内科の方へ行ってみますか」
先日、私は冗談ごとのように、妻の枕許の体温計を使ってみた。意外にも、三十七度四分あった。翌日も熱は変らない。その翌日の午前中は三十六度八分、午後は三十七度五分である。私は担任医である柳田医師にその由を告げておいたのである。
私は口腔外科へは三年近く通っている。小使さんまで懇意である。が、初めての内科は要領の悪い私には苦手である。漸く私は名を呼ばれて、診察室へ入る。口腔外科から内科へ私の診察を依頼する形式で、その依頼状には私の前病歴が記されてあったらしく、内科の医師の態度がひどく慎重であることが、一見してよく判る。医師は前の病状、殊に放射線をかけた状況を委しく聞き取る。それから現在の病状を聞き、それをカルテに書き入れてから、医師は言った。
「では、お腹を診せて下さい」
口腔外科の診察では帯を解くことはない。極めて初心な羞恥が湧く。私は少年の頃から、極端に言えば、自分の肌を空気に触れさすことを好まない。ましてまん中に各人その形を異にする臍がついている。自分の腹部を人の目に曝すのはあまり見よいものではない。