일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みおつくし

澪標・落日の光景

外村 繁

外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면

아오조라 문고

全く意外に思う。八重の気持を解することができない。私は女というものの不思議さについて考える。

九月、とく子の郷里へ、とく子と嬰児を迎えに行った。とく子の腕に抱かれていた、色の白い赤ん坊を私の手に渡された瞬間、私は全身が真赤になるほどの羞恥を覚えた。赤ん坊の柔かい肉の感触が、夫と妻との、親と子との、肉と肉との繋りを実感させたからかも知れない。

しかし不思議である。こんなものがどうして生れて来たか。勿論、私達の性の行為の結果であることは知っている。しかし一回に射精する精子の数は約三億に達するという。その中の一つの私の精子が子宮に入り、一方卵巣より出て来たとく子の卵子と、卵巣膨大部で結合したのである。しかしそんなことを私もとく子もどうして知り得よう。私達はただ性の快楽に酔い痴れていただけである。実に無責任極まる話である。幸にも赤ん坊は不具者ではなかった。が、その将来にどんな運命が待っているか。

翌日、とく子はわが子を負い、私は襁褓の入った風呂敷包を提げ、とく子の郷里を去った。中谷孝雄のいる府下長崎に一戸を借り、私は妻と子を匿った。家賃は十二円五十銭である。