일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ぼくとうきだん

濹東綺譚

永井 荷風

永井 荷風의 濹東綺譚(ぼくとうきだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 57,666자 · 114화면

아오조라 문고

」

わたくしは挨拶のかわりに何かお世辞を言わなければならないと思って、そう言った。

「何ですか。どうも。」と抱主の方でも返事に困ると云ったような、意味のない事を言って、火鉢の火や湯の加減を見るばかり。面と向ってわたくしの顔さえ見ない。寧ろ対談を避けるというように横を向いているので、わたくしも其まま黙っていた。

こういう家の亭主と遊客との対面は、両方とも甚気まずいものである。貸座敷、待合茶屋、芸者家などの亭主と客との間もまた同じことで、此両者の対談する場合は、必ず女を中心にして甚気まずい紛擾の起った時で、然らざる限り対談の必要が全くないからでもあろう。

いつもお雪が店口で焚く蚊遣香も、今夜は一度もともされなかったと見え、家中にわめく蚊の群は顔を刺すのみならず、口の中へも飛込もうとするのに、土地馴れている筈の主人も、暫く坐っている中我慢がしきれなくなって、中仕切の敷居際に置いた扇風機の引手を捻ったが破れていると見えて廻らない。火鉢の抽斗から漸く蚊遣香の破片を見出した時、二人は思わず安心したように顔を見合せたので、わたくしは之を機会に、

「今年はどこもひどい蚊ですよ。