후리가나로 읽는 일본 고전
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とうだいき
灯台鬼
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 灯台鬼(とうだいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,718자 · 27화면
「で、あなたの見た幽霊というのは?」
と東屋氏が、風間老看守のほうへ向き直った。すると老看守は引ッつるように顔を顰めながら、
「……先ほど申しましたように、わたしはこの室へ入った瞬間に、その割れた玻璃窓の外のデッキから、それは恐ろしいやつが、海のほうへ飛び込んだのです……それは、なんでも、ひどく大きな茹蛸みたいに、ねッとりと水にぬれた、グニャグニャの赤いやつでした……」
「蛸?」
と東屋所長が首をかしげた。
「蛸なら吸盤があるから、ここまで登って来るかもしれないね」
とわたしは冗談らしく言った。すると東屋氏は、
「いや、この近海のように寒流の影響のある海には、二、三メートルからの巨大なミズタコというやつはいるが……けれども、そんな赤いものではない」
そう言って、しきりに首をひねり始めた。
見ればリノリウムを敷き詰めた床の上には、なるほどそのような妖怪の暴れた跡らしく、点々としておびただしいガラスのかけや血海のほかに、なんとなくぬらぬらした穢らしい色の液体が、ところかまわずベタベタと一面にこぼれており、それがまたなんとも言えない生臭いような臭気をさえ、室中に漂わせているのだ。