후리가나로 읽는 일본 고전
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むじんとうにいきるじゅうろくにん
無人島に生きる十六人
須川 邦彦
須川 邦彦의 無人島に生きる十六人(むじんとうにいきるじゅうろくにん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 100,616자 · 201화면
海軍の水道から、いのちの水をもらって、大小の水タンクをいっぱいにしてから、いよいよ、元気に帆をまきあげて、太平洋へ乗りだした。
元旦の初日の出を、伊豆近海におがみ、青空に神々しくそびえる富士山を、見かえり見かえり、希望にもえる十六人をのせた龍睡丸は、追手の風を帆にうけて、南へ南へと進んで行った。
一日一日と航海をつづけて、一月十七日には、目的の、新鳥島付近にきていた。
この日の朝は、濛気が四方に立ちこめて、水平線ははっきり見えなかったが、海鳥は船のまわりを飛びかわし、その数は、だんだん多くなってきた。八時ごろになると、海水が、いままで、ききょう色の黒潮であったものが、急に緑白色にかわった。島が近くなったにちがいない。海の深さをはかってみると、十七尋(三十一メートル)。海底は、珊瑚質であることがわかった。
「島」
見張当番が、大声でさけんで、右手を、力いっぱいのばして、指さしている。
うすい牛乳のような濛気を通して、うす墨でかいた、岩のようなものが、ちらっと見えたと思ったら、もう何も見えない。
私は、濛気が晴れるまで、錨を入れて、碇泊する決心をし、小錨に太い索をつけて投げ入れた。