후리가나로 읽는 일본 고전
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むめいさっかのにっき
無名作家の日記
菊池 寛
菊池 寛의 無名作家の日記(むめいさっかのにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,441자 · 43화면
黙々として、千五百枚の大作にかかっている佐竹君のことを考えると、かなり恥かしく思う。
中田博士は、いつものように在宅した。俺が来意を述べると、
「そうそう、君の脚本を預かっていたっけ」と、いいながら立って、書棚の一隅を探ってくれた。そして、おそらく俺が持ってきた時のままらしい俺の脚本を、取り出してくれた。俺は、それでも「夜の脅威」という表題を見ると、旧知にあったように懐しく思った。俺がこの三、四カ月間、焦慮に焦慮を重ねている間にも、俺の作品は中田博士の書棚の一隅で、悠々たる閑日月を送っていたのだった。「いよいよ発表することになったのですか。それは結構です。活字になった上で、まとまった批評をしましょう」とお世辞をいってくれた。俺は中田博士の、極度に無関心な態度をむしろ尊敬した。帰ってから一度読み直すと、すぐ書留にして山野に送った。
五月二十五日。
山野から手紙が来た。俺はそれをなんらの感情を交えずに、この日記に再録しておこうと思う。この手紙を見た時の俺の感情は、ここには、どうしても表現することができないから。
「僕たちは皆、君の『夜の脅威』を読んだ。そしていい合わしたように、多大な失望を感じた。