후리가나로 읽는 일본 고전
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むめいさっかのにっき
無名作家の日記
菊池 寛
菊池 寛의 無名作家の日記(むめいさっかのにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,441자 · 43화면
「そうとも、文芸部で委員をしていた者は、皆文壇的に有名になっているんだ。矢部さんを見ろ! 小山さんを見ろ! 和田氏を見ろ! 近藤さんを見ろ! 皆、文芸部の先輩じゃないか。なあに、文壇なんて、案外わけのないところさ」と、天才的で傲岸な山野が、桑田に相槌を打ったっけ。俺は、こうした会話をきくたびに、山野や桑田などの烈しい希望や、強い自信の一部が、俺の心にも移入されて、なんとなく頼もしく思われたと同時に、将来の文壇において、真に名を成す者は、桑田や山野などで、自分はいつまでも彼らの陰に、無名作家として葬られるのではあるまいかという不安に、とらわれずにはいなかった。すでに、あの頃にも、山野は学校中を驚かしたような、深刻な皮肉な小説を文芸部の雑誌に載せていたし、桑田は桑田で、同じ雑誌に脚本をいくつも発表していた。しかも、それは洗練された技巧と、気の利いた構想において、まったく水際立った出来栄えを示している。そして、二人とも文芸部の委員であった。山野が「文芸部の委員をしていた者は、皆文壇的に有名になっているのだ」ということは、すなわち現在委員をしている山野が、将来容易に文壇に名を成すことができると、宣言したのとまったく同じであった。