일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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むだい(さん)

無題(三)

宮本 百合子

宮本 百合子의 無題(三)(むだい(さん))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 902자 · 2화면

아오조라 문고

そんな時には好い加減きれいな人でも見っともなくなってしまうものだから、そんないやな様子を、人々に見つめられると云う事も堪えがたい事だ。

先ず先ず無事ですんでよかったとつくづく思う。

フト気が付いて見ると、その騒ぎの中に槇の木と、その傍のうす赤い葉の楓はゆさりともしずに居る。

紫陽花だの樫だのが、石橋の振車の様に頭を振りに振って居るのに、二つだけは作りつけの様にじいっとして居る。

あんまり静かな姿が、私には堪えられないほど怖ろしい。

沈黙をかたくとり守って居る様な姿があまり他とはなれて居るので、気をつけまいとしてもつい気を引かれる。

多くの群の中に一寸異ったものにはすぐ気がつく。平常いくら動かない木を見ても別に異った感じを抱く事はないけれ共他の動く木の中に、じっとたったまま小ゆるぎさえしないのを見ると非常に珍らしい。尊げに見える。

人間の非凡だとか偉大だとか云う事の分れるのも斯うした場合があっての事だろう。