후리가나로 읽는 일본 고전
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フォカスをあわせる
焦点を合せる
夢野 久作
夢野 久作의 焦点を合せる(フォカスをあわせる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,918자 · 40화면
試験官の直筆だったが及第も及第。とりあえずお芽出度う存ずる。就ては目下、当港(神戸)に停泊中の病院船、十字丸、三千二百噸の機関長の補充として御乗船願いたいが、御意嚮は如何でしょうか。月給、百何十円。云々……という孫悟空みたいな話だ。そんな時に又、頭が又シイーンとしちゃったね。明治四十年頃の百両といったら大したもんだ。幅が利くにも何にもドエライ出世だ。おまけに若い機関長のレコード破りというのが評判で、アタリ八方、持てたの候のってお話にならなかったが、実をいうとコイツが悪かったんだね。若い時の苦労は買ってもしろと云う位だ。あんまり早くから立身したり、世間に持てたりするのは碌な事じゃあないんだ。お蔭でスッカリ身体をヤクザにした上に、今の十字丸に乗ってから一年目に、瀬戸内海で推進機を振り落した。船に乗る時には十分に機械を調べて受取ったつもりだったが、推進機までブン擲っていなかったのが運の尽きだった。尤も瀬戸内だから助かったもんだ。ケープ沖か何かだったら、南極へ持って行かれたかも知れない。
……コイツがケチの付き初めで、それ以来僕の乗る船に碌な事はない。新式タービンのパリパリが、ビスケー湾の檜舞台でヘタバッたり、アラスカ沖の難航で、陸地が鼻の先に見えながら、石炭が足りなくなったりする。