일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ぼんのうひぶんしょ

煩悩秘文書

林 不忘

林 不忘의 煩悩秘文書(ぼんのうひぶんしょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,705자 · 173화면

아오조라 문고

たじろいで起ち上がった出羽の眼を追って、きらきらと丸い鏡の光が、壁を斜めに踊りながら、またもや出羽の眼を射抜く。

「あっ! まぶしくてかなわん。」

思わず独り言を洩らした出羽は、片腕を上げて眼を庇いながら、よろよろと二、三歩背後へ退った。

今だっ! と心に叫んだ文珠屋佐吉、いきなり走り寄ったかと思うと、その知覚を失っている千浪の身体を横抱きにかかえて、一目散に縁側へ駈け出すが早いか、廊下伝いに階下へ運んで行く。

千浪さえ奪ってしまえば、もう、この照り返し戦術の用はないと、高笑いを洩らした与助、障子の間から鏡を引っ込めると同時に、その中庭の向う側の戸を立て切った。

しつこく追って来る光線から開放された出羽守が、やっと手を放して見ると、千浪の姿はもう室内になく、面前には伴大次郎の女髪兼安が、ぴたり、微動もせずに突きつけられている。

「お眼は癒りましたかな。」

大次郎は笑って、

「ただ今斬りつけようと思えば、難なく一刀の許に、今ごろ殿は胴、首ところを異にしておりましたろう。だが、ああいう邪魔があっては、勝負が面白うない。このとおり刀を引いてお待ちしておりました。