후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
海野 十三의 爆薬の花籠(ばくやくのはなかご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 101,908자 · 204화면
「どうですか、博士。それだけの資料によって、X塗料の正体を、うまく分析ができるでしょうか」
博士は、非常に慎重な手つきで、X塗料の粉の入った紙を目のそばへ近づけ、しさいに見ていたが、やがて、力なげに首をふった。
「彦田博士、どうですかのう」
「長官。これでは、微量すぎます。残念ながら、定量分析は不可能です」
「出来ないのですな」
黄島長官は、はげしい失望をかくすように目をとじた。
彦田博士も、帆村荘六も、しばし厳粛な顔で沈黙していた。しかし、ついに博士が口を開いた。
「長官。何しろこの外に品物がないのですから、困難だと思いますが、私はこれを持ちかえった上で、出来るかぎりの手はつくしてみます」
「そうして、もらいましょう。われわれの一方的な希望としては、この資料により、一日も早く博士の会社で、X塗料を多量に生産してもらいたいのです。このX塗料を一日も早く多量に用意しておかないと、われわれは心配で夜の目もねむられませんからねえ」
黄島長官は、立ち上って、彦田博士に握手をもとめ、そして、つよくふった。
「それから、帆村君を、われわれの連絡係として、ときおりあなたの工場へ、使してもらいますから、よろしく」