후리가나로 읽는 일본 고전
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ちちやくもをかたる
父八雲を語る
稲垣 巌
稲垣 巌의 父八雲を語る(ちちやくもをかたる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,383자 · 15화면
さて此の特質を極度に生かしたもの、完成させたものが、晩年の作――死ぬる一年前に出版された「怪談」でありまして、之には「不思議な事の研究と物語」といふ「こみだし」が附けてあるやうに、日本のあらゆる時代の、あらゆる方面の、超自然的な、不思議な話で全篇が満ちて居ります。平家の亡霊の前で秘曲を弾ずる琵琶法師の話を始めとしまして、死人を食べる餓鬼、月夜に飛び廻るろくろ首などといふグロ味たっぷりなものから、人間の魂が蝶々になる話や、柳の魂が人間になるなどゝいふ不思議なロマンス。其他雪の精が人間男の妻になる話。切られた生首が最後の念力で庭の飛石に噛付く話など、全部十七篇の物語の中にヘルンの怪談趣味は遺憾なく盛り尽された感があります。
これ等の怪談に表はれてゐる民間の信仰や俗説に対してヘルンはどう考へてゐるか。単なる猟奇的な、異国情緒的なものに心を惹かれたのではなく、いつも特別に同情のある解釈精神を以て対してゐます。ヘルンの言葉を借りますれば、「凡て迷信にせよ何にせよ、礼拝信仰といふ一般思想には、愚かな、をかしい分子などは少しもなく、何れも凡て人類が絶対無限の方向へ進まうとする真面目な、讃むべき向上心を表はしたもの」