후리가나로 읽는 일본 고전
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ちちすぎやましげまるをかたる
父杉山茂丸を語る
夢野 久作
夢野 久作의 父杉山茂丸を語る(ちちすぎやましげまるをかたる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,127자 · 25화면
押絵の三人一組が二円。軍隊の襯衣縫いと足袋の底刺しが一日十何銭、米が一升十銭といったような言葉がまだ六歳の私の耳に一種の凄愴味を帯びて泌み込むようになった。一間四方位の大きな穴の明いた屋根の上の満月を、夜着の袖から顔を出してマジマジと見ていた記憶なぞがハッキリと残っている。
父が東京から電報為替で金一円也を送って来たのもその頃であったという。
広崎栄太郎という父の旧友が、賭将棋で勝った金十七銭也を持って来て、私の一家の餓を凌がしてくれたのもその頃の事であったと、その後に父から聞いた。
その家にどこからともなく帰って来た父が、私の頭を撫でる間もなく、剃刀を取出してしきりに磨ぎ立て、尻をまくってアグラを掻き睾丸の毛を剃り初めたのには驚いた。何でも睾丸にシラミが湧いたから剃るのだ……といったような事を話していたから、余程、落魄して帰って来たものであったらしい。
「門司の石田屋という宿屋で頭山と俺とが宿賃が払えずに、故郷を眼の前に見ながらフン詰まっていた。ところで頭山も俺も睾丸の毛にシラミがウジャウジャしていたから、一つこいつを喧嘩させて見ようではないか。