후리가나로 읽는 일본 고전
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こぶ
犬田卯短編集 一
犬田 卯
犬田 卯의 犬田卯短編集 一(こぶ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,259자 · 96화면
「皆さんの期待に添うことが出来るかどうかは分らないですが、とにかく、それでは出るだけでも出て見ますかね。」
田辺青年は腕を拱いてそう答えたのであった。
三
予期以上の票数を集めて彼は村会の椅子を獲得することが出来た。殆んど全部が再選で、依然として瘤派が五名、反対派と目されるもの――実際は甚だしく頼りない連中だったが……二名、そして彼自身、という分野になった。吏員のうちでは助役以外、老収入役がアンチ瘤派と思われていたが、これもなんらの力にはならず、杉谷助役でさえどれだけの肚をもっているのか――恐らく二年間の村長の空席には、自然と自分がのし上るべきものと取らぬ狸の……をきめ込んでいた矢先へ、のこのこと瘤の野郎に乗りこまれたのが癪で……位のところかも分らなかったのである。事実この中老助役は、葭簀張りの小学校舎をつくった時代にあっては瘤から頭ごなしにやられていた一戸籍係にすぎなかったのだ。他の二名の村議――一人は新顔で、年齢も若く田辺と共に三十五六歳、気骨もあるらしかったが、――これとて未だ海のものか山のものか分りはしない。
結局、「孤軍奮闘」は覚悟しなければならない状態だった。