후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こぶ
犬田卯短編集 一
犬田 卯
犬田 卯의 犬田卯短編集 一(こぶ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,259자 · 96화면
不意を食った村当局は周章狼狽、蒼白になって手も足も出ない始末であったが、急をきいてやって来た津本村長は悠然として、応接間に二人の役人を招じ、さて金庫を背に、例の人を威嚇するような音声で「この帳簿に記載してある通り基本財産は一文も缺けずこの中に入っている。それはこの俺が首にかけて証言するから、その旨、このままお帰りになって報告してもらいたい。」
しかしお役目大切とのみ思いこんでいて、融通のきかない県の役人は、村長のその言を信用せず、あくまでも金庫の中をしらべようとして、鍵を要求した。すると瘤村長はいきなり突っ立ち上って鍵をポケットから引っ張り出し、「さア鍵はここにある。だが、俺の言明を信用しないというんなら、俺にも覚悟がある、いや、信用させて見せる。」
言ったかと思うとやにわに自分の座っていた椅子を逆さまに引っつかみ、大上段に振りかぶり、きっと二人を睨み据えた。二人の役人は検印もそこそこに退却してしまった。
改めて瘤礼讃の一席を弁じた男を考えた田辺定雄は、今やその「何故か」を了解したと思った。彼もまた瘤の腕力によって自分の金庫を――整理すれば空っぽにならなければならぬそれを護ってもらいたいのだ。