후리가나로 읽는 일본 고전
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こぶ
犬田卯短編集 一
犬田 卯
犬田 卯의 犬田卯短編集 一(こぶ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,259자 · 96화면
おせきは三俵だけ残してある合格米の一俵に手をつけ、いつか二俵目にも手をつけた。さすがに勇にだけ旨い飯を食べさせ、あとの連中には別のを、というような訳にもゆかず、ついそれが家族の常用になってしまった。
「出来秋までどうしたらいいであろうか。」
そろそろそれが心配の種になって来ていた。月に二俵はどんなに節約しても食べてしまった。九月の半ばまで、まだ七俵はなければならなかった。それが一俵、他に屑米が一俵、それだけだった。
毎年々々のことだったが、おせきは田植時分からその苦労のために痩せる思いだった。出来秋まで、何の心配もなく食うだけのものは貯えておきたい、おかなければならぬ。それが農家としての不文律であり、常規でなければならなかった。でなければ曲りなりにも一家を張っている以上、人様に顔向けが出来なかった。
早く麦でも売って、その金でそっと必要なだけの米を買いたい。ところが今年はその肝心の麦が自分勝手に売却することが出来ず、産組へ集めて、政府へ供出するのだという。そして麦俵は出したが、金が……実に、その金がまだ渡って来なかった。
全くどうしたらよかったのか。