일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

くるいだこ

狂い凧

梅崎 春生

梅崎 春生의 狂い凧(くるいだこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 111,430자 · 226화면

아오조라 문고

四郎は栄介よりも酒が強い。先ほどからかなり飲んだのに、まだ声音にいささかの乱れも見せていなかった。

「そりゃいけませんよ。返事は出さなくちゃいけない」

安子の亭主の川津が、彼に顔を向けて言った。この方はいくらか呂律が怪しかった。

「なぜ?」

「なぜってこたあないでしょ。手紙に返事は出すもんです」

川津は勢いをつけるために、盃を一息であけた。川津は税務事務所に勤めていて、毛蟹のように毛深かった。齢は栄介より三つ下である。

「あんたが七十何歳になって、昔可愛がってた子供に手紙を出すとする。それに返事が来なきゃ淋しい、いや、淋しいどころか、悲しいじゃないですか」

「そうか。しかし君は七十でもないのに、七十爺の気持がどうして判るんだ?」

「あいつはうちのザクロを持って行ったんだよ。植木屋を連れて来てね」

四郎が口をはさんだ。

「むりやりに持って行って、自分とこの庭に植えてしまったんだ」

「そうだったかな。そう言えば納屋の傍にザクロの木があったな」

「兄さんが出征したあとだよ」

四郎の話によると、戦時中だからザクロなんか必要じゃない、前庭も菜園にして野菜の自給自足をはかるべきだと幸太郎が主張して、引っこ抜いて持って行ったんだという。