일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ねこぐるま

猫車

宮本 百合子

宮本 百合子의 猫車(ねこぐるま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,310자 · 35화면

아오조라 문고

と、坂口の爺さんの蹲っている横に来て腰をおろした。声のなかには、儲かっちゃいますまいが、と真摯な警告の調子もこもっているのであった。永年女手一つで店をまかない、生活の苦労とたたかって来ている悧発な鋭い眼ざしでおさやは坂口の爺さんを見た。

坂口は、乾いた掌で胡麻塩髯の生えた顔を一撫でした。そしておもむろに、

「――こんどは、醤油屋がしっかり儲けよった」

と云った。

「よっぽどつかみよったに違いない」

おさやの、抜目ないあから顔に覚えず誘い出された好奇心が動いた。

「醤油屋た、どの?」

「そこの――醤油屋じゃが……」

どういうわけだか坂口の爺が声をおとしてそう云ったのにつりこまれて、おさやも低い声になって訊きかえした。

「飯田どすか?」

合点をして、

「今度で小一万はたしかに儲けちょる」

おさやは、上被の合わせ目に片手をさし入れてちょっと沈思する顔つきであった。が、それ以上何も云わず、やっとせ、と声に出して店の畳へ上り、襖際によせて置いてある荒れた事務机の前へ座った。その様子を今度は下目で床の中から眺めていた庄平が、

「ヤイ」

喉からの力の失われている声で呼んだ。

「ヤイ……来て」