후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこぐるま
猫車
宮本 百合子
宮本 百合子의 猫車(ねこぐるま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,310자 · 35화면
「何どす? しいどすか?」
「ここがいけん」
「どこがいけません?」
「ここ、ここ」
「あんたもう大分臥てじゃけ、ちいと起しましょう、な? 臥てばかりおってもなかなか御苦労なこっちゃけ、のうお父はん」
立って来たお縫も、力をあわせ、女二人がかりで大きな庄平の上体を抱え起して背中に坐椅子をあてがった。
「この布団入れときますか」
「やっぱりその方が楽にあろ」
油単をなおした大紋付の掛布団を丸めて、坐椅子と庄平の背中との間に挾んだ。そうして置いて立とうとするおさやを、庄平は自分の膝を叩くようにしてとめた。
「ここにいて――」
「ちょっと帳簿つけてしまわにゃならんから、待ッつかわせ」
店では、さっきの処に坂口の爺さんが、火をつけない煙管を指の間にもったままかがまって、一枚の刷物を読んでいた。この春、西本願寺の若い法主が徳大寺公の姫と結婚する。費用は七十万円であった。西本願寺はそれについて、こういう地方の末寺の檀家にまで一口七十銭ずつの割当をきめて寄附を求め、その代りとして、裏方になる若い姫の和歌と法主の書いた字を赤と緑との色紙重ねの模様のうちに刷った扇子を配った。
「――やすうないな、実費はなんぼほどのもんじゃあろ」