후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
宮本 百合子의 獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,583자 · 240화면
生物として六十歳という年齢は成長期でないけれど、その人間が善意を貫徹して生きようとするならば、善意そのものの永遠の若さに従順となってその成長に応じて生物的限界を飛躍しなければならないでしょう。しかしこれをなしとげたものは歴史上ごく稀です。(まあ、もう十一時すぎよ。どうしたのでしょう。すこし心配になって来ました。最後の電車で帰るのでしょうか、一人でいるのはいいけれども。どうしたのでしょうね、本当に)
十二時すこし前になって、ヤアヤアとかえって来ました。それでもよかったわ、何事もなくて。
けさはゆっくり目をさまして今、朝のおかゆをたべたところです、曇天ね、曇天の土、日、はいやね、あしたの朝こちらからじかに行くのは混雑するから、今夜のうちに帰らなくてはいけないわね。
開成山へ行くのはうれしいけれども帰れないだろうと心配です。切符があっても通交証がなくて。女の軍需会社重役はないから不便此上なしです。ではこれで、おやめ。
三月二十九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕
三月二十八日
三月十四日づけのお手紙、さっき頂きました(午後)。三月二日づけのは、つい三四日前に着き、これは二つへの御返事となります。